ブックメーカーの税金について解説!税金の計算や対策方法
スポーツベッティングやブックメーカーで稼いだ配当は多くの国で所得税の対象となり、高額の配当には高い税率が適用されることがあります。
また、一定の金額以上の配当を得た場合は申告が必要になることがあります。
このページでは、初心者でもわかりやすくブックメーカーで得た所得額や利益の税の計算方法や税金対策、確定申告書について解説します。
ブックメーカーと税金 2024年
ブックメーカーの配当には税金がかかります!
オリンピックやワールドカップがあったことから、ここ数年で海外のブックメーカーを利用してスポーツベットを楽しむ人が日本を含め世界中で増えています。
大好きな競技を応援しながらお小遣い稼ぎができるスポーツベッティングってもの凄く楽しいですよね!
ですが、ワクワクとは裏腹に「そこで獲得したブックメーカーの利益には税金がかかるの?」と頭を抱えたくなるような悩みや疑問も多くのユーザーが抱えています。
結論から申し上げると、ブックメーカーで得た配当には税金がかかります!
日本では競馬ギャンブルや競輪、競艇などの公営ギャンブルが盛んですが、それらも同じように税がかかるのは知っていましたか?
しかし、税がかかるのは、配当金が一定額を超えたときです。
一定額は会社員やパート、専業主婦、学生、無職などで異なりますが、一般的に年間50万円以上で利益が出たら税がかかり確定申告をする必要がありますので覚えておきましょう。
課税対象に該当するギャンブル
ブックメーカーで獲得した収益には所得額に応じた一定の税金が発生すると前述しました。
同じようにオンラインギャンブルのオンラインカジノや店舗型のパチンコなども納税義務が課せられる賭け事です。
しかし、なかにはスポーツベッティングって無課税じゃないの?と思い込んでいる方もいるようです。
なぜなら、ブックメーカーと同じようにサッカーの勝敗予想に賭けるスポーツくじでは税金がかからないからです。
これは購入時の金額に税金が既に組み込まれているためであり、日本のギャンブルであるtotoやサマージャンボやロト6などの宝くじはこのような仕組みになっているからです。
課税対象のギャンブル |
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競馬 |
競輪 |
オートレース |
ボートレース |
パチンコ |
オンラインカジノ |
ブックメーカーで発生する税金の種類
日本からアクセスできるブックメーカーの配当にかかる税は、基本的に「一時所得」または「雑所得」に該当します。
ブックメーカー投資で生計を立ててる人は、雑所得や事業所得に該当する場合もあることを頭に入れておきましょう。
なぜなら、所得の種類によって税金の計算方法などが異なるからです。
ブックメーカーで長い期間利益を出し続けていたり投資として活用している人以外は、一時所得として扱われます。
この一時所得には、基本的に下記に該当するものを指します。
- 懸賞や福引の賞金品(宝くじやtotoなど)
- 競馬や競輪の払戻金
- 生命保険の一時金
- 法人から贈与された金品
- 遺失物拾得者や埋蔵物発見者のウケる報労金など
- 遺産の転移などの費用に充てるため受けた交付金のうち、その交付の目的とされた支出に充てられなかったもの
雑所得になるケースとは?
ブックメーカーで稼いだ金額が雑所得として計上される人は、日本のギャンブルで生計を立てたり本業としてプレイしている人たちです。
また、事業所得として捉えられる可能性もあるので、税務署に正式な答えを聞くようにしましょう。
「雑所得」のメリットは、ギャンブルの賭け金などを必要経費として落とせることです。つまり、節税対策などに効果的であり、一時所得よりもお得に計上できるようなります。
しかし、ブックメーカーの利益はほとんどの場合、雑所得ではなく一時所得としてカウントされるので、上級者向けの対策法となります。
ブックメーカーの税金は学生でもかかるのか?
規定の年齢に達していれば、学生がブックメーカーで遊んでいても問題ありませんが、では賞金を獲得した時の税金はどうすれば良いのでしょう?
ブックメーカーの税金は学生向けの特別な控除があるのでしょうか?
結果から言えば、たとえ学生であっても、ブックメーカーから賞金、収入を得た場合には(一定の額を超えた場合)税金を納める義務が発生します。
ブックメーカーからの収入は雑所得に当たり、年間で20万円を合計で超えた場合は学生であっても雑所得の課税対象となります。
ブックメーカーの一時所得の計算方法
ここではブックメーカーで得た収益に対する税金が実際にいくらかかるのか計算してみましょう。
先ほど説明したように、年間50万円以上の利益が出たときに税がかかりますので、年間50万円以下だった人は申告不要です。
確定申告書の申告漏れなどの心配も必要ありません。
ブックメーカーの所得税に関する計算方法は下記の通りで、式1を計算したら式2を計算します。
式1:一時所得=(利益ーベットした金額) ー 特別控除50万円
式2:一時所得の課税対象金額=一時所得 × 1/2(50%)
課税対象額が算出されたら、年収の所得税率によって納税する金額が決まります。
年収別の税率は下記の通りです。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1000円〜1,949,000円 | 5% | 0円 |
1,950,000円〜3,299,000円 | 10% | 97,500円 |
3,300,000円〜6,949,000円 | 20% | 427,500円 |
6,950,000円〜8,999,000円 | 23% | 636,000円 |
9,000,000円〜17,999,000円 | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円〜39,999,000円 | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 | 45% | 4,796,000円 |
【事例】年収300万円のプレイヤーの計算
年収によって税率は異なります。
例えば、年収300万円の人が 10万円を使って70万円の利益が出た人の課税対象額を計算してみましょう。
(利益70万円ーベットした額10万円)ー特別控除額50万円=一時所得の金額10万円
一時所得金額10万円×1/2=一時所得の課税対象額5万円
この5万円に対して先程の年収の税率表に当てはめると、年収300万円は税率10%となっているので、
課税対象額5万円×10%=5,000円
となり、ブックメーカーで得た賞金にかかる一時所得税額は、5,000円ということがわかりました。
このように、計算式に当てはめれば簡単に計算できますが、いくらベットしたか分からなくならないように日頃から、収支をメモしておくことが大切です。
ブックメーカーの確定申告のやり方
自身のブックメーカーでかかる税金が把握できたら、納税する準備に入ります。
聞いたことがある方もいるかもしれないですが、「確定申告」という申請が必要となり、申告が不要なプレイヤー以外は作成しなければなりません。
確定申告書の提出は、毎年2月16日から3月15日の期間と定められており、必ず期限内に行います。この際に、前年の1月1日から12月31日の収支を計算しましょう。
難しいイメージがある確定申告ですが、下記のステップに従っていけば簡単に進めることが可能です。
【確定申告に必要なもの】
項目 | 詳細 |
---|---|
経費に関わる領収書 | 年種300万円以下のプレイヤーは不要 |
源泉徴収票 | 会社員の場合は企業から受け取る書類 |
支払調書 | ブックメーカーサイトから受け取れるもの |
確定申告のかんたん7ステップ
さっそく確定申告が必要な方は参考にしてください。
- 税務署の公式ウェブサイト「e-Tax」確定申告作成サイトへアクセス:政府が提供するページです
- 確定申告の書類をオンラインで作成する:見やすく扱いやすいウェブサイトとなっているので安心してください
- 税務署への提出方法を選ぶ:マイナンバー方式・ID/パスワード方式・印刷して提出の3つから選ぶ
- 項目から「所得税」を選択:申請対象となる年度を選択して作成します
- 自分の一時所得金額を打ち込む:「収入金額・所得金額」のページに進み、一時所得の欄に記入する
- 所得の詳細を入力する:ブックメーカーで得た賞金の種目や名称、金額、源泉所得税額などを詳しく入力する
- 自動的に金額が確定する:全ての入力を終えるとオートマチックに一時所得税額が表示されます
会社員や主婦もブックメーカーの確定申告が必要?
実は、プレイヤーの立場や状況によっても条件が異なってくるのが、ブックメーカーの税金です。
【会社員のケース】
企業に勤める会社員の場合は、所得税法によって給与所得以外の収入が20万円以上となる場合、確定申告が必要と定められています。
1年間を通じて20万円の利益は、ブックメーカーの還元率が高いのではあっさり超えてしまいます。
勤め先の会社などに予め副業の確認などを聞いておきましょう。
【扶養家族のケース】
子どもや妻など家族の扶養に入っている場合は、1年間で48万円以下の利益の場合は確定申告が必要ではありません。
ただし、アルバイトやパートなどで給与所得がある場合、年間で20万円が控除額となり、それを超える場合は会社員と同じ確定申告書の提出が求められます。
ブックメーカーの賞金にかかる納税は会社にバレるのか?
海外のブックメーカーは合法で遊べるギャンブルですが、人によっては収益を勤める会社に知られたくないというケースもありますよね。
その際には、確定申告を行う際に住民税を自分で払うようにしましょう。
通常、住民税は勤め先の企業が給与所得と一緒に処理を行います。自動的に給与から天引きされますが、自身で支払うことで会社には知られずに済ますことが可能です。
確定申告時に、住民税の特別徴収から普通徴収に変更して行いましょう。
ブックメーカーの税金申告に関わる注意点
ブックメーカーの確定申告をする際に、損失分は含まれないので注意が必要です。
例えば、年間200万賭けて最終的に勝利金が150万円の場合、50万円分は赤字となり、実際は100万円しか儲けが出なかったと思いがちですよね?
ですが、実際には異なります。
負けた分は相殺することができず、あくまでも利益が出た金額に税がかかります。
極端に言うと、500万円赤字でも100万円の利益があるなら、その100万円に対して税を払う必要があります。
負けた分は相殺できないので注意しましょう。
そしてもう一つ、確定申告の申告漏れと所得隠しには気を付けましょう。
少しくらいいいやと軽い気持ちで胡麻化そうとする行為は後で痛いペナルティーを受ける事になります。
ブックメーカー 税金の節税対策方法を紹介
なるべく税を払いたくないのが本音ですが、何かプレイヤーができる税金対策はあるのでしょうか?
結論から言うと、ブックメーカーにかかる税金の対策法はあります。下記にいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
①一番簡単な対策は、アカウントから出金しないことです。
まだ配当金が口座に残っている状態では課税はされません。
ですが、ハッキングやサイトの閉鎖によって資金を失うリスクもありますので、あまり長い時間資金を置いておくことはおすすめできません。
節税対策をしながら賞金を手に入れたいという方は、自身の年間の賞金を計算して出金しましょう。
📌ブックメーカーの出金方法はこちら確認することができます。
②エコペイズ(Payz)やベガウォレット、iWalletなどの電子マネーウォレットに残しておくこと。
国内の銀行口座に着金するまでは、ブックメーカーの配当にかかる税はかかりません。
ブクメやオンラインカジノで使えるぺイズやベガウォレットなどのeウォレットに保管しておく方法もあります。
また、電子ウォレットはログインに2段階認証を採用しているので、安全にセキュリティ高く資金を保護できます。
③海外の仮想通貨取引所を利用する。
海外の企業が運営する仮想通貨取引所は、日本の税務署の調査が入る心配はありませんので節税対策をしたい人にはおすすめです。
大手海外取引所には、ByBitやバイナンスがあり、ブックメーカー仮想通貨に対応しています。
しかし、金融庁が警告をしていることから安全性は高いとは言えませんので利用には注意が必要です。
逆に国内のビットフライヤーやDMMコイン、GMOコインなどの取引所を利用すると、雑所得として課税されます。
スポーツベットの賞金にかかる税金を払わないとバレる!?
稼いだ勝利金についてはバレないと思っている方がたまにいますが、それは大きな間違いです。
獲得した賞金は、最終的に国内の銀行口座に勝利金を出金するため、税務署で全て把握されているのです。
また、エコペイズなどの海外の電子マネー決済口座を利用すれば大丈夫と勘違いしている人も中にはいますが、これらもチェックされていますので、もしブックメーカーで脱税をしたらバレますので覚えておいてください。
脱税がバレると最高で懲役10年、100万円の罰金が科せられます。
ですが、競馬や競輪などは直接現金で払い戻しされるため、金銭の履歴が残らず税務署がお金の動きを追うことができないことから、取り締まることが困難になっているのが現状です。
ちなみに海外のランドカジノで利益が50万円以上出たら、一時所得となり納税の義務が生じます。
脱税がバレた時にかかる付帯税
銀行のやりとりは全て税務署で把握されているため、脱税するとペナルティとして下記の付帯税が課されることになります。
今はバレてないから大丈夫と思っている人もこれから遊ぶ人も、後で重いペナルティを受けて後悔しないためにも、年間50万円以上の利益が出たときは、ちゃんと税を払いましょう。
払わなかったときの付帯税は下記の通りです。
- 過少申告加算税
- 無申告加算税
- 不納付加算税
- 重加算税
- 延滞税
逮捕された事例はある
過去に脱税などをして逮捕された事例は一つもありません。
多くの人がしっかりルールを守って納税している、または納税してなくてバレてないのどちらかが考えられますが、年々税関係やオンラインカジノに関して取り締まりが厳しくなっていますので、忘れずに行ってくださいね。
まとめ|スポーツベットの勝利金にかかる税金申告を忘れずにしよう!
スポーツベットでかかる税のことについて理解し、年間50万円以上の利益が出たら確定申告を忘れずに行ってください!
万が一確定申告を怠ると、記事の冒頭でも紹介したようにペナルティが課せられますのでしっかり税を納めましょう。申告の手順については、当サイトのブックメーカーの確定申告のページを参考にしてみてください。
少しでも不安がある人は、最寄りの税務署に相談することをおすすめします。
ギャンブルはブックメーカーに限らず基本的に税金がかかりますので、利益がいつもより大きく出た場合は注意してみてください。
万が一税務署の調査が入ったときのことを考えて、入金した履歴やベットした履歴などをスクショやメモして残しておくことをおすすめします。
それらを踏まえて、スポーツベッティングを楽しみましょう。
よくある質問
ブックメーカーで得た利益に税金はかかりますか?
基本的に年間50万円を超える利益が出た場合に所得税がかかります。
しかし、立場によっては雑所得や事業所得として扱われるケースがあるので、自身の収入や条件を把握しておきましょう。
税務署は海外の取引も把握していますか?
税務署は国内の銀行の入出金履歴は調べられますが、運営元が海外にあるベガウォレットなどの電子マネー口座の残高まで調べるのは難しいと言われています。
ブックメーカーで発生した税金はどこに納めるべきですか?
お住まいの管轄の税務署または、納付書があるなら金融機関で納めることができます。
ブックメーカーの利益を脱税するとバレますか?
ブックメーカーでの脱税は必ずバレますので、利益が出た場合には必ず確定申告しましょう。ブックメーカー脱税回避方法も合わせて読んでみてください。
有効なスポーツベットの税金対策はありますか?
年間の利益を50万円以下におさえるか、超えた場合は出金する金額を調整するなどして、控除額内で収める方法があります。